福山市内に水力発電所があるいう話を聞きまして、ホンマかいな思うて地形図を調べてみたらホンマにありました。福山市いうても北の方で合併区域になるみたいですが緯度的には岡山市中心部と変わりませんし市内からの距離で考えてもせいぜい旧御津町程度のところですからねー しかも地形図を見ると落差が余裕で150メートルを越えてるみたいだし導水路もオールトンネルで6km近い本格派。流域面積の狭さを考慮に入れてもおそらく出力4ケタはいくやろ…
しかもよくよく調べてみるとこの発電所は中国電力でも広島県営でもないらしくて福山電気なる会社の自家用いうことがわかりました。フクヤマデンキ… 一体それは何をどうしてる会社なのか?? もしかして中国地方の配電権のスワジランドが福山の一角に!? 実にそそられるものを感じましたんで番外編として取材を敢行しました。しかし雨に祟られましてねー わっちのデジカメはオリンパスの安もんですが雨の日にはさっぱり写りませんのでろくな写真が撮れませんでした。
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芳井町の県境部分から20分くらいで到着。この木造の建物が発電所ですわ。驚きましたねー 道なりに走ってると水圧鉄管が見えませんので屋側鉄構で発電所やと気がつきました。これは近代化遺産級の値打ちがありそうです。
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対岸から見るとこの通り。下見板が雨に濡れて実にじつに日本的ムードですねー こんなええもんが岡山県のすぐ隣にあるとはうれしいかぎりです。
ちなみにこの発電所の山一つ隔てた岡山県側にはその筋の方々に知られたJFEの石灰トロッコがありましたが最近廃止になったそうですわ。
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水圧鉄管。上の方は靄でかすんで見えませんが落差は地形図で見た通り150は楽勝でありそうな感じ。
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その根元。錆びた鉄骨が並べてありますけど何するもんかはわかりません。たぶん昔電柱かなんかに使われてたんでしょう。
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きれいに手入れされた玄関前。この発電所は有人ですんで職員の方が丹精されたんでしょうねー 建物といい庭?といい訪ねて良かった!と思わずにはいられません。まさに
感動発電所やぁぁ〜!!
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職員さん手描きの郵便ポスト。どうですか皆さん写真越しに感動が伝わってますか? 失われた日本がまだここに生きとるんや!いうわっちの喜びを感じていただければ幸いです。
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アポなしではありましたが声をかけてみますと快く見学を許可していただけました。こちら水車発電機。建物に負けず劣らずの年代物ですねー その重厚さは旧型の電気機関車に通じるものがありました。ちなみに製造は芝浦製作所。音は大きいですが耳を塞ぐほどではありません。これと同じ1000kW機が隣にもう1台ありますがここんとこの雨不足で回ってるのはこっちだけ。この時の出力は300kW程度でした。一本の水圧鉄管で2台回してますんで分岐管が備わってます。水圧鉄管は2代目らしく昭和44年製造でメーカーは三菱重工。
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横軸ペルトン水車のケーシング。ご覧の通り高速でブン回るベルトにも柵とかロープは一切ありません。そのベルトのすぐ脇で職員の方にいろいろ伺ったんですが空気はきれいし同僚さんもええ人ばっかりで気に入ってるいうことでした。三交代も苦にならんそうです。
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水車の根元部分。福山電気いう会社はもともと海の近くで砥石を作ってたそうでこの発電所はその電気炉用に建設されたものだそうです。余った電気はこの近辺に配電してたとか。今は発電だけを行ってましてご多分に漏れず中国電力に全部売電。要するに電気の卸売業いうことになるわけですねー 従いまして福山市に配電権のエアポケットがあるわけではないそうです。
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この辺は調速機や思います。丁寧に使い込まれた昔の機械いうのは何とも言えん味がありますねー 鉄と銅と天然由来の絶縁材で作られた電機はメンテさえしっかりしてればなんぼでも長持ちするそうで、立ちこめているマシン油の匂いからも面倒見の良さが察せられます。なおこの発電所では時間ごとのログ取りを人力で行ってました。制御盤も相当な逸品でしたけど撮影は出来ませんでした。
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長年のマシン油で黒光りしている床。ゴミとかは全く落ちてませんで片づけが行き届いてました。バリトンのマシン音と油の匂い。わずかな音の変化で機械の調子を読み取る匠の技。これが男の仕事場ですよ。
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年間売上げは伺えませんでした。しかしよそで聞いた話ですが中電の買電価格は発電所の建設年を基準にして生かさず殺さず程度に決められてしまうそうです。この会社の場合は昭和6年運開ですんで相当安く買い叩かれてるはずですよ。好き好んで古いものを使い続けてるわけないですしねー 趣味的にはたまらない発電所ですけども。
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