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旭川水系宇甘川 金川電気株式会社 旧宇甘川発電所 その1
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所 在:岡山県岡山市北区御津(旧御津郡御津町)虎倉
来 歴:金川電気→中国合同電気→廃止
形 式:水路式
発電開始:1922年7月5日
出 力:75kW
使用水量:??立方メートル/秒
落 差:50メートル?
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広域図
by Mapion |
その2はこちら
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これは大正10年に設立された金川電気いうローカル電力会社が作った宇甘川(うかんがわ)発電所の跡です。津山線金川駅付近から備中高梁の方に向かう県道31号の途中に宇甘渓いう紅葉の名所がありまして、そのちょっと手前。
この辺に発電所があったことはわかってましたけど場所がわかりませんでねー 旧御津町の教育委員会から紹介していただいた郷土史家の方に詳しい場所を教えていただくことが出来ました。
ご覧の場所が建屋の敷地らしいですわ。川から遠く離れてるうえに高台になってますが多分後年に整地されたんや思います。こっちに背中を見せてるのは吉備中央町の境界看板。
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反対側から見るとこんな感じ。ガードレール部分は沢を跨ぐ橋です。矢印はその沢に向かって落ちるコンクリの溝。ひょっとして余水路やろか…
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それではさっそく宝探し開始。まず見つかったのはコンクリの土台みたいなもの。こんな小高いところに発電所の土台があるのは変ですけど同じ敷地に社宅があったそうですんで多分それ関係や思います。
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沢の法面に築かれた石垣。建屋の跡地に残ってた遺構はこの程度でした。県道が拡幅されてますし宇甘川の護岸も改良されてますから放水口などは残ってないと思います。
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金川電気は旧御津町と旧建部町のほぼ全域プラス旧久米町と旧赤坂町の一部をサービスエリアにしてたらしいですが当然この発電所だけでは賄いきれませんので吉井川電力いう津山市の会社から電気を卸してもらってました。
しかしライバルである中国水力電気(のちの中国合同電気)が金川電気の株を握って子会社にしたので卸元がそっちに変わり、その後親会社に合併されて金川電気は消滅しました。
発電所の廃止時期は史料が見つかりませんでしたので不明ですが土地の人によると昭和10年以前だそうです。
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次はさっき矢印で示した溝の正体を暴こうと思います。何やら碑が建ってますが発電所とは関係ない内容でした。
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冬のことですんで薮をかき分け虫に食われヘビを踏み…いう難儀はせんでも済みましたけどそれでも斯道の前衛として然るべき苦難の末たどり着いたコンクリ溝の上端。予想通り間違いなく余水路でしたわ。
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ヘッドタンクの遺構が冬枯れの山肌で木漏れ日を浴びておりました。ご覧の通り小規模ながらも道具立てが一式揃っております。
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水圧管路跡から越流堤を見た様子。なお発電所敷地跡は岡山市ですがこのヘッドタンク回りは吉備中央町になります。さっきの沢が境界線なんですねー
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排砂水門の様子。
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余水路上端から県道を見下ろした状況。低落差ぶりがお分かりいただけると思います。
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ヘッドタンクおよび水圧管路の位置をふまえてもう一度さっきの沢に降りますとこんな遺構が目に留まりました。水圧鉄管はこの穴から沢を渡って発電所に突っ込んでたみたいです。
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郷土史家の方の話では水路跡が残ってるそうなので教えてもらったポイントに車を走らせました。
これは名勝宇甘渓の駐車場近くにある岩窟トイレですが矢印部分に水平な土手みたいなのが見えますねー あれが水路跡なんやそうです。
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こんな感じ。知らんと来てたら記憶にも残らん埋もれかけの溝ですわ。平凡な風景に思いも寄らん史実が隠れてるもんですねー
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宇甘渓の上流に旧加茂川町営のキャンプ場がありますが今は使われてないらしく荒れ放題。そこから川向こうを望みますと水路らしい水平の線が見えました。
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川沿いに開渠で通してるみたいですがところどころ岩をくり貫くか切り通すかしてるみたいでした。それではこの水路を目で追いながらえん堤を探り当てにまいりましょう。
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