
●スクラップブック
●立禁看板展
●発電所めぐりツールズ
●水力カルトQ
●更新履歴ブログ
●トップページ
|
消えた発電所シリーズ
吉井川水系加茂川 旧下原利水農協 旧下原発電所 その1
|
岡山県津山市加茂町(旧苫田郡加茂町)成安
来 歴:下原利水農協→1992年12月30日廃止
形 式:水路式
発電開始:1953年11月
出 力:600kW
使用水量:??立方メートル/秒
落 差:??メートル
|
広域図
by Mapion |
 |
平成惨合併で津山市になっている旧加茂町。その南端に発電所があることは文献で知ってました。しかし地形図には載ってませんでねー こりゃまた地理院が見落としよったな…思ってましたが旧版を見ると記載されてました。ていうことはその間に廃止されたんちゃうか…
で実際に現地へ行きますとこの通り。発電所が公園に変身してました。ヘッドタンクの水門が残されてますんで対岸の県道からでもよくわかります。
|
 |
水圧鉄管が張り付いてた斜面は小さな人工の滝に作り替えられてました。これでお分かりのように今でも水が流れてるんですわ。親水公園いうんか知りませんけどうまいこと考えましたねー
この発電所が廃止になった理由は対岸の県道を拡幅するためだそうです。なんで向こう岸の道の都合で発電所を止めんならんのか分かりませんけど河川関係の法律に川幅の決まりかなんかがあるんでしょうかねー
|
 |
発電所のヘッドタンクは普通立ち入れませんけどここは公園になってしもてますんでねー ちなみにここまで登る道は余水吐きの遺構に沿ってまして筋の者なら静かな興奮を感じること間違いなしですわ。
|
 |
ヘッドタンクの水槽はこの通りちょっとした庭みたいになってました。紅葉が散り敷いてまして錦のじゅうたんですねー 曲水の宴でも張れそうですが発電所跡だけに少々流れが速いので優雅にできるかどうかは分かりません。
この発電所で使われていた水車発電機は1948年に廃止された日本発送電井川発電所(旧三菱合資会社)の中古品で大正11年製の古物だったそうですわ。どうせならそれも残しといて欲しかったですねー 欲を言うたら切りがありませんけども。
|
 |
導水路の跡もそっくりそのまま残ってますが水路は埋められてまして、今流れている水は改めて付けられたコンクリの溝を流れてました。
こうして見ますと発電所の遺構は鉄道の跡によく似てることがわかりますねー ムード的に廃道よりも廃線跡のほうに近いものを感じます。
|
鉄道廃線跡の探訪は古い地形図を見ながら遺構を探していきますが発電所の水路はトンネルが多いうえに人里離れた山の中を通ってますんで廃水路どころか現役のものすら探訪困難なのが普通です。しかしこの発電所は2/3ほどが開渠だったうえに幸いにもほぼ全線が人里を通ってますんで実に好都合。それらしい痕跡を探しながら取水えん堤に向けて車を走らせました。
 |
地図にトンネルの入口が書き込まれている地点辺りで車を降りてきょろきょろ見回しますとありました!コンクリの蓋渠ですわ。手前が上流側になります。何か戦争中の軍用施設跡みたいですねー
ご覧の通り切れ込みが入ってますがこれは農機を通すための道。廃止後に作られたみたいでした。これでお分かりの通りこの部分にはもう水が流れてないようです。
|
 |
水路が渓流を渡っていた部分。コンクリ製の水路橋だったようですが今は壊されてまして上流側の水路から水が渓流に落ち込んでました。つまりここから先は水路が生きていることになります。
|
 |
水路橋跡の上流側。結構な水量が流れ込んでますねー どうも潅漑用水にしてるみたいですんで田植えのシーズンにはこんなに流したりはせんのでしょうけど。
|
 |
そこから上流へ向かう水路。立派な生け垣の庭をトンネルで抜いております。おそらく町が自前で電気を賄えることを願ってこのお宅が土地を提供したんでしょうねー
…しかしご多分に漏れません。配電権の関係で電力自給はかなわず下原発電所も全量を中国電力に売電することになってしまいました。
|
取水えん堤へ進む
消えた発電所トップへ
本ページの全著作権は著者が保有。転載盗用一切おことわり。アイデアの寸借もやめて下さい。
|