●中国電力

 小阪部発電所
 小阪部調整池発電所
 新成羽川発電所
 田原発電所
 黒鳥発電所
 帝釈川発電所
 新帝釈川発電所

●岡山県企業局

 新見発電所
 千屋発電所
 三室発電所
 高瀬発電所

●その他の事業者

 羽山発電所
 大佐ダム発電所

●番外編

 山野発電所



高梁川水系小阪部川 中国電力 小阪部発電所

岡山県新見市唐松
形  式:ダム式
発電開始:1962年2月
出  力:5400kW
使用水量:12.00立方メートル/秒
落  差:54.60メートル


広域図 by Mapion

高梁川水系小阪部川 小阪部川ダム

岡山県新見市唐松
高さ:67.20メートル


山の登り口にある調整池発電所まででも大概な馬車道でしたけどそこから先はもっとひどくて、もーやめてくれ!いう悲痛な心の叫びを抑えつつソロソロ車を走らせました。

ダムの遠望。このダムは曲がりくねったV字谷に挟まってましてサマになる写真が撮れる地点はここだけみたいでした。当然路上撮影ですけどこの辺まで来ると肝が据わりましてブラインドコーナーでも気にせず停車。

ダム地点ではその道が天端の高さまで登ってますんで発電所へは専用の取り付け道路を降りていくことになります。

発電所に着いてみますと全く余裕のない立地で建屋の前にどうにか車が回せる程度の場所があるだけ。ですんでこれ以外のアングルからは撮りようがありませんでした。

ダム天端付近から見下ろした発電所。上からですと全体の様子がよく見えました。屋外鉄構と放流水の流れが見えます。

矢印の部分が水圧管路みたいでした。水門のモーターか何かが見えてますが形が面白いですねー

この発電所はダムが完成してから後付けで出来たものなんやそうですわ。その時ピーク発電による水量の増減で下流の用水利用者と2年半から揉めまして、結果的にできたのが小阪部調整池なんやそうです。

こちらダムの近影。洪水吐付近は後年改造されてるみたいでコンクリの色が違います。

このダムは旭川ダムと並んで岡山県の多目的ダムの元祖に当たります。計画は戦前からありまして着工もしたらしいですが戦争で中断されまして完成は昭和30年代になってから。

これは発電所前から見上げた洪水吐部分。色といい形といい空母の艦橋が並んでるように見えます。

中断した工事を再開するときに事業主体が県から国に移されました。なにぶん県予算の7割からぶち込んで旭川ダムを造ってましたからねー こっちまで手が回らんかったんでしょうね。

反対側の左岸から見たダム天端。親柱いうんか知りませんが擬宝珠みたいな装飾がついてますねー 天端の向こうに土のうを積み上げてますがあれが通行止め個所。

午前中に北からここを目指した時はこれの予告看板が回れ右させてくれやがりましたけど南から再アタックした夕方には対向車を防いでくれました。何によらず禍福はあざなえる縄のごとしですよ。

発電所の取水口はこの番小屋の下にあるみたいでした。半円形でなかなか時代を感じさせる建物。岡山市にお住まいの方は京山遊園地をご存知でしょうけど古び具合や見た感じがあれによう似てますわ。

下流側を見た様子。たどってきた道の厳しさがおわかりいただけると思います。しかし工事の時ダンプやミキサーや重機搬入はどうしたんでしょうねー 4トン以上は絶対通れませんから。

これはダム左岸に見えるコンクリの構造物ですがたぶんミキサーを載せる櫓や思います。バッチャプラントいうんですか。一応真下まで入れましたけどジメッとしてるし何か出そうで怖かったです。

ダム手前にかかってる橋。日当たり悪いし道も道ですんでじっくり眺める人はおらん思いますが凝ってますねー よう見るとアーチ橋ですわ。

ダムと豪華な橋はセットになってまして苫田ダム周辺なんか凄いですけどそういうのとは違うみたいです。

参考文献
中国地方の水力発電所:中国電力株式会社
中国地方電気事業史:中国地方電気事業史編集委員会
新見市史:新見市


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