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山の中を走ってると突然こういう廃虚が現れます。真っ黒けでなかなか不気味ですねー この建物は戦前の中国地方で最大出力を誇った成羽川発電所の遺構です。
史料によると真っ黒なのは現役当時から。窓の形も形だしどういうつもりで意匠を決めたんかわかりませんけど今見るとホラー度満点ですねー 昼でもこれやし…
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この発電所が出来る以前からこの地点には既に三菱合資会社(当時)が所有する井川発電所がありました。山陽中央水電はこの発電所を作るにあたって成羽川の水利権を得るためそれを三菱からほぼ言い値で買い取ったそうです。同等の発電所を新築するより高うついたらしいですわ。今も昔も足もと見られる方は弱いでんなー
ちなみに井川発電所の廃止は1948年だそうで、それまでは成羽川発電所と隣り合わせで仲良く電気を作ってたそうです。
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この発電所はほぼ40年間活躍しましたが新成羽川ダムが出来ると取水口が水没することになりまして、プラス経年劣化いうことで井川発電所のちょうど20年後に廃止になったわけ。新成羽川ダムの影には2回の世代交代があったわけですねー
矢印は放水口の跡です。一応当時はまわりに社宅なんか建ち並んでそれなりに活気があったらしいですが今は全く無煙の廃虚に成り果ててました。敷地は運送屋か何かに使われてるみたいです。
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水圧鉄管のサドルらしいのがヘッドタンクまで点々と見えますがこの管路は建屋と全然離れた位置にあります。そういえば建屋に比べてコンクリの色や形が妙に新しめに見えます。余水吐きにしては立派すぎますしねー
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写真の黄色矢印が古いほうのヘッドタンクらしくて鉄管3条分の幅がありますし建屋の真上に位置しています。水色矢印の方は上写真のヘッドタンクですが鉄管の穴が2つ開いてますねー サドルは1本分しかないのに… 謎を呼ぶこの2つの管路については地元の方もよくご存じないそうで図書館に文献も見当たりませんでした。
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中電さんにお聞きして謎が解けました。新しいほうの管路はですねー 新成羽川ダム運用開始後に築造されたものなんやそうです。用途は増水時のバイパス放水路いうことでした。
成羽川が増水してダムで面倒見切れなさそうな場合に、旧成羽川発電所の発電用導水路に水を通して新成羽&田原両ダム湖をバイパスさせてしまうわけ。このリサイクル放水路は新成羽川ダムに表面取水設備が追加される1980年ごろまで使われていたそうです。
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平成愚合併で広島県神石郡神石高原町になっております旧油木町にある帝釈川発電所、そのすぐ下流で帝釈川と東城川(成羽川)が合流しています。その地点にかかる橋から成羽川下流を見ますとこういう風景が見えます。画面中央の辺に道みたいなコンクリの構造物が見えますねー
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これが旧成羽川発電所の水路跡です。えん堤は上写真のどこかにあったはずですがきれいに取り壊されてまして川底をのぞいても全く見当もつきませんでした。
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蓋渠水路の先にある沈砂池。トンネル水路の坑口が不気味に口を開けておりますが奥の方で埋められてました。左に延びてるのは排砂水門です。壁の一部が越流堤になってますねー この沈砂池に入り込んだ水はどこにも行き場がありませんので何とも言えんエゲツない臭いを発してました。
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排砂水門部分と越流堤。この日はとにかく雲一つないドピーカンで光線がきつすぎましてハイライトが飛んでしまいました。
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河原に降りて越流堤を見上げるとこんな感じ。上述の通りこの水路はわりと最近まで新成羽川ダムのバイパス水路として使われてたとはいえほとんどそのまんま放置されてました。川を横切るえん堤は各方面がうるさいのできれいさっぱり取り去ってるのに割り切ったもんですねー
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対岸から見た沈砂池。さすが往年の看板発電所だけあって沈砂池も排砂水門も立派なもんですわ。知らん人が見たら不思議に思うかも分かりませんけどこういう素性の産業遺構ですんでチラッとくらいは目にとめていただきたいと思います。
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木立の間から見た排砂水門。目に留めて欲しいと申しましたけどこっち側の道は普通車がやっとすれ違えるくらいの幅な上に思いのほか車が来るのであまりしげしげとは眺められないかも…
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もう少し下流に行くと天田川いう支流が成羽川に合流してますがそこにこんな構造物が見えます。
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これは水路橋ですわ。足が短くて底が深い独特の形。普通の橋とは明らかに違います。この位置にこんなものがあることは古い地図で見当ついてましたけど橋脚の跡くらい残ってるかな…くらいに思ってまして、このとおり全くそのまんま放置プレイとは驚き桃の木…
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上はこんな感じ。土やら草やら枯れ木やらどっさり溜ってましてただでさえ臭うのにヘビか何かの屍臭まで漂ってまして気色悪さは変わらず。
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水路橋の上流側は大規模な沈砂池になってました。トンネルの出口で左右に水を振り分けるような造りですがこういうのを複式沈砂池いうらしくて、片方に通水してもう片方を掃除する段取りを一定期間おきに交互に繰り返す仕組みらしいですわ。
真ん中にも水路があって小さい口を開けてますがこれはたぶん側水路とか池内水路いわれるもので両方の沈砂池が砂で埋まったり具合悪かったりしたときでも水を止めんためのものです。要するに三重の備えがしてあるわけでして成羽川発電所の重要性をこの沈砂池から読み取ることが出来ますねー
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同じ場所を反対側から見た様子。この辺も積もった枯れ葉や枯れ草の腐った臭いが立ちこめてました。この水路系はとにかく臭かったです。
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水路橋と沈砂池を俯瞰した様子。ご覧の感じで左右交互に水を流していたようです。水に貪欲な電力会社が水路橋の下を流れている川を見過ごすはずはありませんけどそっちの取水設備は観察できませんでした。ていうか臭くて長居できませんでしたから。
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