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県外の発電所シリーズ

日野川水系印賀川 中国電力 黒坂発電所

鳥取県日野郡日野町下黒坂
来  歴:広島電気→日本発送電→中国電力
形  式:ダム水路式
発電開始:1940年7月

出  力:15000kW
使用水量:10.00立方メートル/秒
落  差:184.40メートル


水力発電所は日の当たらん狭い谷間にへばり付いてることが多いですがこの黒坂は遠望がききまして対岸の国道からでもこういうふうに全景が見渡せます。

日当たりのいい山肌を水圧鉄管がシューっと2本降りてまして実に天晴れですねー サラブレッドを思わせる男前の発電所ですわ。

その水圧鉄管。この発電所はわりと厳重に金網で囲ってありましたんで管路に肉迫できませんでしたけどサージタンクまでバッチリ見通せます。

サージタンク。安もんデジカメのデジタル望遠ですんで画質は勘弁して下さい。落差180m以上もあるのに下からこんなにハッキリ見える物件は岡山県内にはないと思います。

変圧設備。最大5桁kW出しますんでそれなりに大掛かりです。

建屋の脇にあった旧水圧管路と思われる遺構。黒坂にはこれ以前に村営発電所があったらしいですがその跡なのかどうかはわかりません。

対岸に回って見た発電所全景。

この発電所があるのは鳥取県ですが作ったのは広島電気でした。何で広島の会社が…いう話ですがもともとこの辺は山陰電気いう会社のサービスエリアでした。電気界の毛利元就を目指す広島電気が山陰電気を1926年8月に合併したんですわ。

山陰電気は当時業績好調だったらしくて合併交渉ではけっこう強気だったらしいですわ。五大電力の宇治川電気とも両天秤にかけたりしてしたたかに渡り合うた結果だいぶ有利な条件を引きだしたそうです。

四角い鉄筋の建屋を縦方向のリブで装飾してあります。水圧鉄管と合わせて縦方向を意識したデザインなんかもわかりません。

矢印部分に放流口がありました。見た目がスキッとしてますんであまり古さを感じない発電所ですがここだけは古物ムードが漂ってました。

放流口のアップ。立派な水圧管路に比べてイマイチ水の出が少ないようでした。調整池を持ってますんでピーク発電所や思いますが土曜日の昼間は一服してんのかもわかりません。


日野川水系印賀川 大宮ダム

鳥取県日野郡日南町菅沢
高さ:16.77メートル

日野川水系印賀川 鵜の池えん堤

鳥取県日野郡日野町下黒坂
高さ:14.50メートル


そのうち取材します。

参考文献
中国地方電気事業史:中国地方電気事業史編集委員会
中国電力の水力発電所(パンフレット):中国電力


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