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この発電所が作られたのは大正年間で岡山県内の最古級に属します。本県下の水力発電所は平均年齢が比較的若くて古いものでも大正生まれがチョボチョボある程度。明治期の現役物件は皆無でして中国地方全体でもわずかしかありません。歴史的発電所がゴロゴロしてる関西や中部地方の水力ファンが(何人ぐらいおるんか知りませんけど)ちょっとうらやましいです。
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角度を変えてみた様子。ヘッドタンクの向かって右側から山肌を下っているコンクリの溝みたいなのが見えますが(矢印)あれはオープンカットの余水吐きです。ウォーターライドにすれば大人気間違いなしですが絶対あり得ませんから。
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この建屋は最近建て直したもの。もとは切妻屋根のクラシックな建物でした。全体に中電は古い建物にあまり執着がないらしくけっこう気軽に建て替えてしまいます。もう少し歴史を大切にしてもええと思うんですがねー
ところでこの発電所を計画したのはもともと岡山市だそうですが民間に権利を譲渡、その岡山水電いう会社は発電所の完成前に備作電気と合併して中国水力電気になってます。なかなか波乱の出生ですねー
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ヘッドタンク。鉄管が2本かかってますがその向かって左にもう1本分の跡が残っているのがおわかりいただけると思います。1967年に発電機を1台減らしてるのでその時に撤去したみたいです。
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こちら余水路側。勝山第一は豪快ウォーターライド、第二はトンネル&2in1。勝山系はどちらも余水路が鑑賞のポイントですわ。
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余水路にかかる橋。その向こうの金網に囲まれた部分で発電用水と合流しています。この発電所の一番面白い部分が実はここなんですわ。
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金網部分はこうなってます。この発電所で使った水はほとんど川に戻らずそのまま勝山第二発電所に回されます。水門が2つ隣り合わせに口を開けてますが右側がその取水口。
矢印をした対岸の小屋にご注目。あれは勝山第二の取水えん堤に付いてる水門小屋です。あの小屋と取水口を結ぶ線上にそのえん堤が横たわってるんですわ。
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こういう具合です。撮影位置は上写真の取水口前。この位置に立ってえん堤を見たときピーンと来ましたわ。あとで中電さんに伺ってみたところやっぱりでした。今明らかになる衝撃の事実。
このえん堤は水路だった!
堤体の中にトンネル水路が仕込まれてるんですねー 第一の放流水はご覧のように堤体内を通って向こう岸に送られてるんですわ。自分の嗅覚だけで暴く隠された真実… これが水力ファンの醍醐味なんですよっ!
ちなみに矢印はえん堤の取水口。両方足して第二に送ってます。
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取水口&余水吐きのアップ。四角い窓みたいなのは水門を取換えたときにでも開けたもんだろうと思いますがえらい乱暴にコンクリをぶっ掻いてますねー
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発電用水の余水か放流水の一部は村の用水路に回されてました。これを作らせたのはこの発電所が出来た当時の勝山町長だそうです。この方は傑物だったとみえまして、自宅の土地を発電所用地として進んで拠出した代わりにこの潅漑用水を電力会社に作らせたらしいんです。
それまでは各部落が自力で旭川に利水設備を作っていたんですが大水の度に流されてまして、それが発電所が出来てからは発電用水路から安定供給されるようになったうえ取水も電力会社のダム任せで大助かり。なんとトンネルで冷えた水を暖める調整池まで作らせてます。なかなか男前ですねー
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それではひきつづきその水路および取水えん堤を探訪しましょうか。この発電所の水路は開渠が多いので異物の流入が多いんかわかりませんがやたら沈砂池がありまして確認したかぎり全部で4つ。
これはヘッドタンクのちょっと手前いうか上流にある第四沈砂池の排砂水門。当然ながら山の上の方にあります。
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山登りはしんどそうなのでもう少し手近にアプローチできるところに行ってみました。これは第三沈砂池。
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近づいてみるとなかなかの古物ムード。石積みの水門が重厚ですねー トンネルも坑口部分は石積みらしく天辺に要石が打ち込んであります。
水門の両わきが越流堤になってました。接近できた沈砂池の中では一番の古物ムード。
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水門のアップ。80年の歴史を物語る岩の凸凹をご覧ください。水門越しにR313が見えます。この地点での落差は30メートルくらいですか。
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こちらはもう少し上流の開渠部分。春先ではありましたけど夕暮れは冷えますんで震えながら撮りました。湯上がりでしたもんで。
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