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県外の発電所シリーズ

千代川水系佐治川 別府電化農協 別府発電所 その1

鳥取県鳥取市用瀬町(旧八頭郡用瀬町)別府
形  式:水路式
発電開始:1954年10月

出  力:167kW
使用水量:1.40立方メートル/秒
落  差:12.18メートル

その2はこちら


普通水力発電所は山際の川べりに位置してまして山のてっぺんの水槽から水を落して水車を回します。

しかし別に山際やなくても高いところから水が落ちさえすればええわけですからねー

この発電所はご覧の通り川の氾濫原に建ってますんで高架水路を引いて屋根の真上から垂直に落しております。落差が少ないからこそ出来た力技ですねー

…ていうか何ですかこれは?

村の公民館みたいな可愛い建物と垂直に落ちる極太管路。明らかに不釣り合いなこの2つをこう組み合わせるダリ的造形も凄いですがこれにOKを出した人のセンスはただごとやありませんわ。

垂直部分だけ煉瓦造りみたいですが当然ハリボテ。煙突のつもりなんでしょうかねー

いっそのこと半地下の屋外式にしてしまえば落差がもっと稼げるし建屋も不要で収まりがよかったんですけどねー

反対側は少々ヤバい様子。割れてるように見えるのは多分ハリボテ煉瓦だけや思いますが見る者に不安を与えるには十分すぎますわ。

この垂直部分は当然建屋の中を貫通してまして最下部に露出型双子フランシス水車いう珍品が仕込まれております。

一転してこちらは平和な農村の一コマですねー 建屋の脇を流れる水路です。これは農業用水や思いますが余水の一部が直角に流れ込んでまして向こうに見える小さい太鼓橋の部分が分流個所になってました。

余水路およびヘッドタンク。当然ながら建屋の頭上にヘッドタンクを持ってくることは出来ませんのでだいぶ手前の土手みたいな場所に作られてました。

階段部分は立禁でしたけど反対側からヘッドタンクに入れました。水路から延びてるパイプは潅漑用らしいです。この発電所の水路は潅漑用を兼ねてましてあっちこっちで田んぼに水を分けてました。

もう少し近寄った様子。越流堤のスレスレまで水が来てまして最大出力で運転してることが分かります。ていうかこの発電所は最大出力=常時出力になっております。

上流の佐治川ダムが水を安定供給してくれますんで水量の変動があんまりないんですねー

赤錆びたゴミ取りマシーン。ダムがあるとは言うてもだいぶ上流ですし水路もオール開渠でゴミはそれなりに流れてくると思いますけど何で錆びさせてんのかよう分かりません。

ヘッドタンクの上流側。小規模とはいうても水量はなみなみとありますし流速も速くて発電用水路の力強さは十分感じられます。

まっしぐらに建屋の頭上めがけて押し寄せる発電用水。

ところで後ろに見えてるのは鳥取道いう新しい高速です。この発電所が丸見えになる位置にありますが側壁がありますんで乗用車からは多分見えません。

ヘッドタンクを上流から見た様子。施設全体にくたびれてましてボチボチ補修の必要があるみたいでしたけど中電の買電価格は安いに決まってますし日常保守だけで手いっぱいなんかもわかりません。

それでは引き続きえん堤を見にまいりましょう。

佐治川えん堤へ行く


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